秋のサビキ釣りで釣れないときは、魚の気配を確認し、コマセの出方、針を置く深さの順に見直します。最初から仕掛けを次々に替えるより、原因を絞りやすくなります。
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コマセは魚を寄せるためのまき餌です。サビキ釣りでは、コマセに集まった魚に、エサに似せた飾り付きの針を食わせます。魚が回ってきていなかったり、コマセと針の位置が離れていたりすると、仕掛けが合っていても釣れにくくなります。
釣れない状況から、最初に直すところを決める
| 釣り場での状況 | 最初に確認すること | 試す操作 |
|---|---|---|
| 周囲でも釣れていない | 魚の群れが入っているか | 浅いところから底近くまで探り、反応がなければ場所や時間帯を見直す |
| 近くでは釣れている | 釣れている魚と仕掛けの深さ | まず同じ深さを目安に合わせる |
| 魚は見えるが針を食わない | コマセと針が重なっているか | 竿を大きく動かすのをやめ、コマセの近くで針を止める |
| カゴの中にコマセが残り続ける | コマセの詰め方とカゴの開口部 | 詰めすぎをやめ、出口の詰まりを取り除く |
| アタリはあるが掛からない | 針の大きさ、糸の絡み、針先 | 仕掛けを点検し、魚の口に合う針へ替える |
アタリとは、魚が針に触れたり食いついたりしたときに、竿先や糸に出る変化です。一度に変えるのは一つだけにすると、何が効いたかを判断しやすくなります。
1.魚がいるかは、水面だけで判断しない
まず、周囲でアジ・イワシ・サバなどが釣れているかを確認します。声をかけられる状況なら、魚種と釣れている深さを聞くと参考になります。ほかの釣り人の仕掛けの近くへ割り込むのは避けてください。
水面に小魚が見えなくても、深いところに群れがいることがあります。反対に、小魚が見えていても、狙う魚とは限りません。
- 周囲の釣果と、釣れている魚の大きさを見る。
- コマセを出したあと、魚が寄るか、コマセを追いかけるかを見る。
- 浅いところだけでなく、中層や底近くも順番に探る。
秋でも、地域や水温、群れの回遊によって釣れる状況は変わります。「秋だから足元にいる」と決めつけず、今の釣り場の反応を優先します。
2.コマセは、量を増やす前に出方を確認する
カゴを回収したら、中のコマセがどれくらい減っているかを見ます。ほとんど減らないなら、コマセが海中へ十分に出ていない可能性があります。
アミエビなどを強く押し込むと、カゴから出にくくなります。凍った塊が残っている場合は、解凍してほぐしてから使います。開口部を調整できるカゴは、製品の使い方に従って出口を調整してください。
逆に、狙う深さへ届く前に空になるなら、出口を開けすぎていないか、落とす途中で何度も竿を振っていないかを確認します。
操作は、狙う深さまで下ろし、竿先を小さく上下させてコマセを出し、その場で待つのが基本です。出方はカゴの種類で違うため、回収時の残り方を見ながら調整します。
釣れないからと大量にまくより、狙う深さで少量ずつ出して反応を見ることを優先しましょう。コマセを出す操作と、その後に針を止める位置をそろえると、見直しやすくなります。
3.魚の深さと、コマセが流れる位置に針を合わせる
深さは段階的に変える
魚がいる深さを「タナ」と呼びます。サビキ釣りでは、このタナに針が届いているかが重要です。
周囲で釣れている深さが分かれば、そこから始めます。分からなければ、浅いところ、中層、底近くの順に探ります。底を確認する場合はゆっくり下ろし、カゴやオモリが底に着いたら少し巻き上げて、底に置いたままにしないようにします。岩や障害物が多い場所では、無理に底を取りません。
例えば、反応のない深さから約50cm〜1mずつ変え、各位置でコマセを出して待ちます。これは探る幅の一例です。浅い釣り場や、魚が狭い範囲に集まっているときは、もっと細かく調整します。
上の針ばかりに掛かるなら、少し浅くする方向を試します。下の針ばかりなら、少し深くする方向を試します。ただし、流れで仕掛けが斜めになることもあるため、掛かった針の位置だけで決めず、調整後の反応を比べます。
コマセを出したあと、仕掛けを動かし続けない
コマセは潮に流され、針は糸やオモリにつながっています。両者が離れると、魚がコマセを追っても針に出会いにくくなります。
カゴが仕掛けの上にあるか下にあるかでも、コマセと針の位置関係は変わります。水中が見える範囲なら、コマセの流れる向きと針の位置を確認します。
コマセを出した直後に仕掛けを大きく引き上げると、針だけがコマセから離れることがあります。まずは小さく動かしてコマセを出し、止めて待ってください。
潮が速く、足元からコマセがすぐ離れてしまうときは、量を増やすより、釣りが許可された範囲で流れの緩い位置を探します。隣の人と糸が交差する流し方は避けます。
4.魚が寄っても食わないなら、針と仕掛けを点検する
魚がコマセに反応し、針も同じ深さにあるのに食わない場合は、仕掛け側を見直します。
- 針につながる細い糸が仕掛けの中心の糸に巻き付き、針が動きにくくなっていないか。
- 針先にゴミやコマセが付いていないか。
- 針先が曲がったり、鈍くなったりしていないか。
- 魚の口に対して針や飾りが大きすぎないか。
小さな魚が針の周囲まで来ているのに掛からないなら、小さめの針を試す余地があります。ただし、針の号数は製品によって大きさに差があるため、数字だけでなく実物や対象魚の表示も確認します。
サイズ選びは、サビキ針のサイズの選び方で、針とハリスの確認ポイントを紹介しています。ハリスは、針につながる細い糸です。
針の色や飾りを替えるのは、そのあとです。深さと動かし方は同じにして、仕掛けだけを替えると反応を比較しやすくなります。
反応がないままなら、場所や時間帯を変える
コマセが出ていて、深さも探ったのに魚の反応がなく、周囲でも釣れていないなら、仕掛けの交換を続けるより場所や時間帯を見直します。コマセで、離れた場所にいる群れを必ず呼び込めるわけではありません。
次の釣行では、最近の釣果を調べる際に、魚種だけでなく釣れた時間帯と場所も確認します。朝夕は候補になりますが、その時間なら必ず釣れるとは限りません。
移動先でも、管理者の利用ルールと、釣り禁止・立入禁止の掲示を確認してください。ライフジャケットを着用し、魚の気配を探すために岸壁から身を乗り出すことは避けます。


