秋のエギ選びで迷ったら、釣り場の水深や流れに合う範囲で3号のノーマルタイプを基準にし、小さなイカが追うだけなら2.5号、浅場で沈みすぎるならシャロータイプを試してみましょう。シャローとは、通常よりゆっくり沈む設計のエギです。

サイズはエギの大きさ、沈下速度は沈む速さです。「小さくする」と「ゆっくり沈める」を分けて考えると、交換する理由がはっきりします。ただし、サイズを変えると沈下速度も変わる製品があるため、両方の表示を確認しましょう。

まずはサイズと沈下タイプを分けて選ぶ

釣り場での状況試すエギ選ぶ理由
最初の比較基準を作りたい3号のノーマル沈み方とイカの反応を見て、次の交換を考えやすい
小さなイカが近くまで追うが抱かない2.5号のノーマルエギを小さくして反応を比較できる
浅場で底や海藻にすぐ触れる使っているエギと同じ号数のシャロー大きさを保ちながら沈む速さを抑えられる
深場や速い流れで狙う深さへ届きにくいより速く沈むノーマルやディープ流されすぎる前に沈めやすい

ディープは、通常より速く沈む設計のタイプです。ただし、ノーマル・シャローなどの名称や性能はメーカーやシリーズによって異なります。購入時は、号数だけでなく重量と沈下速度も確認してください。

2.5号と3号は、イカの反応と探る範囲で使い分ける

3号は広く探るときの出発点

まだイカの位置が分からないときは、3号のノーマルを選択肢にすると比較の基準を作れます。同じシリーズでは、2.5号より重量がある製品が多く、沖を探りやすい傾向があります。

ただし、飛距離はエギの形状や重心、風、竿との相性でも変わります。3号なら必ず遠くへ飛ぶとは限りません。また、浅い場所では最初からシャローを使うなど、釣り場に合わせて選びます。

3号に反応があるなら、秋だからという理由だけで小さくする必要はありません。秋でもイカの大きさは地域や時期で異なるため、月だけで号数を固定せず、見えるイカや実際の反応で判断します。

2.5号は、追ってきたイカの反応を変えたいとき

小さなイカが3号を追うものの、距離を保ったまま抱きつかないときは、2.5号を試す方法があります。近距離でイカが見える場面なら、交換後の反応を観察しやすくなります。

ただし、抱かない原因はサイズだけではありません。エギの動かし方や沈む速さ、釣り人の気配などでも反応は変わります。まず動きを抑えて沈める時間を取り、それでも抱かないならサイズを変える、という順で試してみましょう。

2.5号に替えれば必ずゆっくり沈むわけではありません。同じ号数でも設計によって沈下速度が違います。3号と2.5号を比較するときも、パッケージの表示を確認してください。サイズと沈下速度の両方が変わった場合は、反応の違いをサイズだけの効果と決めつけないようにします。

シャロータイプは、浅場とゆっくり見せたい場面に使う

シャロータイプが役立つのは、浅い場所や、海藻・岩の上を通したい場面です。ノーマルではすぐ底に触れる場所でも、ゆっくり沈むタイプなら、底に触れるまでにエギを見せる時間を取りやすくなります。

エギを沈める動作を「フォール」と呼びます。イカが追ってくるものの抱かないときは、同じ号数のシャローに替え、ゆっくりしたフォールへの反応を比べる方法もあります。

例えば、3号のノーマルでイカが追ってくるなら、先に3号のシャローへ替えてみます。サイズを維持したまま沈下速度を変えられるため、サイズと沈下タイプを同時に変えるより、反応の違いを整理しやすくなります。

深場・速い流れでは、シャローが扱いにくいこともある

ゆっくり沈むエギは、狙う深さへ届くまでに流されやすくなります。糸が大きく横へ膨らみ、エギの位置や底に着いた感触をつかめないなら、糸の出し方を見直したうえで、ノーマルや、より速く沈むタイプを検討します。

シャローは根掛かりをなくす道具ではありません。沈め続ければ底に触れますし、流されて岩や海藻に掛かることもあります。

沈下速度の「秒/m」は、数字が大きいほど遅い

沈下速度は「1m沈むのに何秒かかるか」で表示されることがあります。3秒/mより、6秒/mのほうがゆっくり沈みます。数値の大小を逆に読まないようにしましょう。

仮に、あるエギが3秒/m、別のエギが6秒/mなら、単純計算では2m沈む時間はそれぞれ約6秒と約12秒です。これは表示の読み方を理解するための計算で、実際の着底時間を保証するものではありません。

海では潮、糸の抵抗、風による糸の膨らみ、竿先で糸を張る程度によって沈み方が変わります。表示値は製品を比較する目安とし、現場では糸の動きや底に触れた感触も合わせて判断します。

エギを替えた後は、以前と同じ秒数で同じ深さに届くとは考えないでください。着底の見分け方は、秋のエギングで底を取る方法で詳しく解説しています。

交換するときは、一度に変える要素を絞る

サイズ、沈下タイプ、色を同時に変えると、どの変更が効いたのか分かりにくくなります。可能なら同じシリーズや近い色を使い、投げる方向と操作もそろえて比較します。

  1. 釣り場に合う3号のノーマルを基準に、沈み方とイカの反応を見る。
  2. 浅くてすぐ底に触れるなら、同じ3号のシャローへ替える。
  3. 沈み方に問題がなく、小さなイカが追うだけなら、動かし方を見直してから2.5号を試す。
  4. 深さや流れに対して沈みが足りなければ、より速く沈むタイプへ替える。

イカが見えず反応もない場合は、サイズ交換だけを続けず、投げる方向や探る深さも見直します。

最初にそろえるなら、基準のエギと比較用を選ぶ

秋用としてまずそろえるなら、3号ノーマルと2.5号ノーマルを候補にし、浅場へ行く場合は基準にする号数のシャローを追加すると使い分けやすくなります。深場が中心なら、シャローより沈下の速いタイプを優先する選び方もあります。すべてを一度に買う必要はなく、行く場所に合わせて選びましょう。

竿に記載された対応エギ号数と、重量の指定がある場合はその範囲を確認してください。同じ号数でも重さは製品によって異なります。色数を増やす前に、釣り場で必要なサイズと沈下速度をそろえると、交換の判断がしやすくなります。