カマスは、細長い体と大きな口、鋭い歯を持ち、小魚を捕食する海の魚です。岸からの釣りでは、夏から秋に狙える地域があります。ただし、釣れる時期は地域や種類、年ごとの海の状況によって異なり、秋だけに限られるわけではありません。

見分けるときは、体の色だけでなく、口の形やひれの位置を確認しましょう。釣れたカマスの口には指を入れず、針はプライヤーなどの道具で外します。

カマスの特徴は「細長い体・鋭い歯・二つの背びれ」

堤防で釣れるアカカマスやヤマトカマスは、銀色の細長い体をしています。頭部は先がとがり、口が大きく、下あごが前に突き出しています。

背中には、離れた位置に二つの背びれがあります。尾びれは二股に分かれ、タチウオのような薄い帯状の体とは形が異なります。

  • 体形:細長いものの、タチウオのような帯状ではありません。
  • 口:大きく開き、鋭い歯があります。
  • 背びれ:前後に分かれて二つあります。
  • 食性:イワシなどの小魚を捕食します。

群れで行動することがあり、同じ堤防でも、よく釣れる日と反応がない日があります。前日に釣れた場所で、翌日も同じように釣れるとは限りません。

堤防で釣れる代表的な種類はアカカマスとヤマトカマス

釣りでまとめて「カマス」と呼ばれていても、種類は一つではありません。岸から釣れる代表的なものに、アカカマスとヤマトカマスがあります。

種類見た目の特徴見分ける際の注意
アカカマスうろこが比較的大きく、体側に黄褐色の線が頭から尾の方向に見えることがある「アカ」という名前でも、体全体が赤い魚ではない
ヤマトカマスアカカマスよりうろこが細かい色や体の大きさだけでは判別しにくい

識別には、腹びれと第1背びれの付け根の位置関係も役立ちます。第1背びれは、頭に近い方の背びれです。魚を横から見ると、アカカマスは腹びれの付け根が第1背びれの付け根より前にあり、ヤマトカマスは腹びれの付け根が第1背びれの付け根より後ろにあります。

地方によって呼び名が異なるため、釣果情報の魚名だけで種類を決めつけないようにしましょう。写真で確かめるなら、魚体を横から撮り、ひれの付け根とうろこが見える画像を残すと比較しやすくなります。

カマスが釣れる時期はいつ?夏から秋は釣果を確認したい時期

夏から秋は、岸からカマスを狙える地域があります。夏に小型の群れが見られ、秋に成長した魚が釣れる場所もあります。ただし、釣期は地域や種類によって異なるため、全国共通のシーズンとは考えないようにしましょう。

冬にも釣れる地域があり、群れが岸に寄る時期も年によって前後します。「秋だから釣れる」と判断するより、行く予定の釣り場で最近釣れているかを確認する方が実用的です。

月だけでなく、近隣の釣果と小魚の有無を見る

釣行前は、近隣で最近カマスが釣れているかを確認します。その際は、情報の投稿日だけでなく、実際に釣れた日と場所を見ることが大切です。

現地では、イワシなどの小魚がいるかも手掛かりになります。エサになる小魚の群れがいる場所は探す候補ですが、小魚がいるだけでカマスが回ってくるとは限りません。

朝夕だけでなく、日中の釣果も確認する

朝まずめ・夕まずめは、日の出や日没の前後にあたる時間帯です。カマスを狙う時間帯の候補になりますが、日中に釣れることもあります。

時間帯だけで判断せず、直近の釣果で何時ごろに釣れているかを確認し、現地の様子と合わせて考えましょう。

カマスはどんな場所にいる?沿岸の群れを探す

アカカマスやヤマトカマスは沿岸に生息し、港や堤防の周辺でも釣れます。岸近くに群れが入れば足元で釣れることもありますが、少し沖にいる場合もあります。

釣りが認められている範囲で、港の出入口付近や、深さが変わる場所などを探す候補にします。港の出入口では船の通航を妨げないようにし、立入禁止区域には入らないでください。

群れが泳ぐ深さも一定ではありません。水面付近で小魚を追うこともあれば、水面と海底の間や、底に近い位置で釣れることもあります。釣りでは、水面付近を「表層」、水面と海底の間を「中層」と呼びます。

釣る場合は、小魚を模したルアーや、カマス用のサビキ仕掛けが使われます。サビキ仕掛けは、複数の針に魚を誘う飾りなどが付いた仕掛けです。反応がなければ、投げる方向だけでなく、仕掛けを通す深さも変えて探ります。

似た魚との違いは、口とひれを比べる

比較する魚カマスとの主な違い
サヨリ下あごが針のように長く伸びる。カマスのような大きな口と目立つ鋭い歯はない
タチウオ体が薄い帯状で、長い背びれが続く。カマスのような二股の尾びれはない
マサバ・ゴマサバ背中に波状の模様があり、尾に近い部分の背側と腹側に小さなひれが並ぶ
マアジ体側の尾に近い部分に、ゼイゴと呼ばれる硬いうろこの列がある

銀色かどうかだけでは、多くの海の魚が当てはまります。まず全体の体形を見て、次に口、背びれ、尾びれを確認すると区別しやすくなります。

堤防で見かける小魚の特徴は、アジ・サバ・イワシの見分け方でも比較できます。

釣れたカマスは歯と針に注意して扱う

カマスは、口の中に指を入れて持たないでください。小型でも歯は鋭く、針を外す際に魚が暴れると手を傷つけるおそれがあります。

  • 魚体を安定させ、口元に指を近づけない。
  • 針はプライヤーや針外しを使って外す。
  • 針の近くの糸に傷やざらつきがあれば、傷んだ部分を切って結び直す。

ハリスとは、針につながる糸の部分です。カマスの歯に触れると傷むことがあるため、釣れた後や急に糸が切れた後は確認しましょう。

魚を扱うときも堤防の縁へ身を乗り出さず、安定した足場で作業します。装備を選ぶ際は、堤防釣りのライフジャケット選びを参考にしてください。